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2015年9月 1日

オリジナル


私の作品にはルールというものを決めてあります。
「自分の身の回りにあるどこにでもあるもの」を描くとか
「写真に写された形をそのまま写す」とか、、まぁ簡単なものです。
そのルールの中でも「自分で写真を撮ったものしか使わない」ことにしているのですが、それは著作権とか色々ややこしい問題になるのは避けたいためです。別に私としては他の人が撮った写真を使っても創作には良いくらいなのですが、面倒なことは嫌なので自分で撮影した写真の形しか使わないことにしています。


一連のオリンピックのロゴの盗用、パクリ疑惑を目にして、やはり、ネットなんかで拾ってこなくて良かった・・と改めて思っております。

オリジナルなんてないし、ほとんど引用で出来ているのが私の作品です。展覧会の際のコメントなどもどこかで誰かが書いたり、聴いたりしたものに共感して書いていますし、作品は今まで観た過去の名品を思い浮かべながら作るのが常です。
同時代に共感できるモチーフや作品などを見かけたときも、むしろ積極的に同じようなものを作るようなこともあります。
それは自分の作品の歴史にして作っておくことが、後々の作品に良い影響を与えることもあると思っているからです。

作品を作るうえで最も価値が高いのはやはり誰も観たことも想像したこともないような「発明」でしょうが、歴史に残るようなそんな「大発明」はそうそう出来ないものです。

「編集」とか「サンプリング」とか「リミックス」とかそういったものでほとんどの創作物は作られていると思いますし、作家はどこか「自分以上」のものを作りたいと思っているところがあって、それは他者の創作物(多くは美術史の名品)を自分の中に取り入れることに行きつくことが多いのではないかと思います。生まれたままの子供のような造形はそれはそれで素晴らしいかもしれませんが、私たちは歴史から美術の教養を学び、自分以外の作品と繋がりながら作るしかなく、完全なオリジナルなんてありえないと思います。

私はゆとり教育の世代ではないですが、「個性」という言葉にはそれでも苦しめられ、その後「個性」なんか創作にはいらないという考えに至り制作していますが、世の中「個性」とか「オリジナリティ」を求めるのは本当に悪だと思っています。

世の中的にはコピペは悪だけど、私としては全然悪ではないと思っています。

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